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オレフィンって何?

オリジナルグッズ製作に使用される「オレフィン」をご存知ですか? よく「塩ビ」と呼ばれる塩化ビニール(PVC)と対比され、「非塩ビ」と呼ばれます。名称からもわかりますが、ダイオキシンの発生要因といわれる塩素を含まず、石油100%で作られています(塩ビは石油43%)。 以下では、オレフィンの種類をご紹介します。

オレフィン共重合体:olefine copolymer

プチレンとプロピレンなどのような、2種類以上のオレフィン単量体を共重合させた、重合体エチレンプロピレンゴムなどがあります。

オレフィン:olefin

分子中に炭素・炭素二重結合を1個含む脂肪族炭化水素の総称、アルケンの慣用名。一般式CnH2nで表され、エチレン系炭化水素とも呼ぶ鎖状化合物と、環構造を持ちCnH2n-2で表されるシクロオレフィンとを含みます。

不飽和結合が末端炭素C1から1、2…番目にあるときα-、β-、γ…オレフィンと呼びます。α-オレフィン以外で幾何学異性があり、トランス体がシス体より安定です。液体への溶けやすさは、水に難溶、炭化水素系溶媒に易溶、エタノールやエーテルに可溶です。

エチレン、プロピレンやブテンなど低級オレフィンは、高級オレフィンのほかのポリエチレンやポリプロピレンなど、ポリオレフィン系プラスチックの原料として重要です。オレフィンの命名法は、上記の例からも明らかなように、炭素数の同じパラフィンの語尾-aneを-ylene、すなわちアルキル基名の語尾-lyに-eneを加えて表示します(=アルケン)。

オレフィン樹脂:olefine resin

オレフィンの重合体で、硬質。いわゆるポリオレフィンのことです。